肩こりにはストレッチが良いと言いますが、即効性があるのは肩甲骨周辺のストレッチ。肩甲骨周辺の筋肉をストレッチしてほぐせば、肩こりだけでなく猫背や冷えの改善にもつながります。
なぜなら肩こりによる痛みや不快感などの症状の多くは、前かがみの姿勢を続けることによって起こるからです。前かがみの姿勢では筋肉が緊張して、血行が悪くなります。肩こりの主な原因は、血行不良。そのため冬は特に、肩こりが悪化しやすい季節といえます。それは寒さに加え、重ね着した服の重みなどが筋肉に影響するからです。この影響により、筋肉がさらにこわばって血行不良が進んでしまいます。筋肉がこわばった状態にプラスして座りっぱなしの生活習慣や精神的なストレスが加わると、肩こりの症状を強く感じるようになるでしょう。
そんな時こそストレッチがベスト。意識的にカラダを動かして、ツラい肩こりとサヨナラしましょう。
肩こりが起こるメカニズム
『肩こり』とは一般的に、首・肩・背中にかけての広い範囲が硬くなって重く感じたり、痛んだりすること。その範囲や症状は人によってさまざまです。慢性化した肩こりでは、頭痛やめまい、眼精疲労などを伴うこともあります。
肩こりには体型も関係しています。具体的には、首(=頸椎)の形状です。本来、頸椎は緩やかな前弯のカーブを描いていますが、パソコンでの作業やスマホの操作などで前傾姿勢をとり続けると、このカーブが真っ直ぐになってしまいます。これを『ストレートネック』と言います。現代ではスマホやパソコンは欠かせないものとなっているため、日本人では8割がストレートネックを発症しているとも言われています。
通常、頭の重さは5kg〜6kg。ストレートネックでその重みを支えるには、首の筋肉に大きな負担がかかります。ちなみに首を30度前傾させると、頭の重さの約3倍の18 kg、60度傾けると約27 kgもの負担が首の筋肉にかかると言われています。
肩こりには体型も関係しています。具体的には、首(=頸椎)の形状です。本来、頸椎は緩やかな前弯のカーブを描いていますが、パソコンでの作業やスマホの操作などで前傾姿勢をとり続けると、このカーブが真っ直ぐになってしまいます。これを『ストレートネック』と言います。現代ではスマホやパソコンは欠かせないものとなっているため、日本人では8割がストレートネックを発症しているとも言われています。
通常、頭の重さは5kg〜6kg。ストレートネックでその重みを支えるには、首の筋肉に大きな負担がかかります。ちなみに首を30度前傾させると、頭の重さの約3倍の18 kg、60度傾けると約27 kgもの負担が首の筋肉にかかると言われています。
肩こり解消には肩甲骨のストレッチ
肩こりの原因となる筋肉は、肩甲骨につながっています。本来、肩甲骨は肋骨の背中側の上にあり、島のように浮いた構造をしています。そして、肋骨の上をすべるように動きます。
しかし長時間じっとして前傾姿勢を続けた場合、肩甲骨が外側に広がったまま固まってしまいます。肩甲骨周辺の筋肉の血行が悪くなるため、硬くなりやすいのです。すると余計に肩甲骨の動きが悪くなり、ガチガチにコリ固まっていくという悪循環が起こります。
特に肩こりと深く関連する筋肉は、『肩甲挙筋』と『菱形筋』。肩甲挙筋は肩甲骨を上に引き上げる筋肉、菱形筋は肩甲骨を寄せる筋肉です。これらの筋肉は深部にあるため、マッサージではほぐすことができません。肩甲骨のストレッチをしてこれらの筋肉をほぐし、動きを良くすれば肩こりが解消されるでしょう。
肩こり対策としては、入浴やマッサージなどの方法もあります。血行が良くなるという意味では有効ですが、いずれも根本的な解決にはなりません。特にマッサージは要注意です。深いところにはアプローチしずらいうえ、強く揉みすぎると筋肉が傷ついてしまうからです。そうなると逆に、コリを強めてしまう可能性もあります。また首のコリを感じた時に、首を回す人がいます。しかしこの動作では肩こりに関係する筋肉の一部しか動かないため、大きな効果はないと思ってください。
しかし長時間じっとして前傾姿勢を続けた場合、肩甲骨が外側に広がったまま固まってしまいます。肩甲骨周辺の筋肉の血行が悪くなるため、硬くなりやすいのです。すると余計に肩甲骨の動きが悪くなり、ガチガチにコリ固まっていくという悪循環が起こります。
特に肩こりと深く関連する筋肉は、『肩甲挙筋』と『菱形筋』。肩甲挙筋は肩甲骨を上に引き上げる筋肉、菱形筋は肩甲骨を寄せる筋肉です。これらの筋肉は深部にあるため、マッサージではほぐすことができません。肩甲骨のストレッチをしてこれらの筋肉をほぐし、動きを良くすれば肩こりが解消されるでしょう。
肩こり対策としては、入浴やマッサージなどの方法もあります。血行が良くなるという意味では有効ですが、いずれも根本的な解決にはなりません。特にマッサージは要注意です。深いところにはアプローチしずらいうえ、強く揉みすぎると筋肉が傷ついてしまうからです。そうなると逆に、コリを強めてしまう可能性もあります。また首のコリを感じた時に、首を回す人がいます。しかしこの動作では肩こりに関係する筋肉の一部しか動かないため、大きな効果はないと思ってください。
肩こりに効くストレッチを実践!
“肩甲骨はがし”という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
先ほど『本来、肩甲骨は島のように浮いた構造をしています。そして、肋骨の上をすべるように動きます』と記述しました。そのため、肩甲骨周辺の筋肉をよくほぐし、肩甲骨を肋骨からはがすようなイメージでストレッチしましょう。このストレッチこそが“肩甲骨はがし”です。
肩こりに深く関係する筋肉である『肩甲挙筋』と『菱形筋』を意識して動かすと、背中から肩にかけてラクになるでしょう。猫背や冷えを改善する効果も期待できます
先ほど『本来、肩甲骨は島のように浮いた構造をしています。そして、肋骨の上をすべるように動きます』と記述しました。そのため、肩甲骨周辺の筋肉をよくほぐし、肩甲骨を肋骨からはがすようなイメージでストレッチしましょう。このストレッチこそが“肩甲骨はがし”です。
肩こりに深く関係する筋肉である『肩甲挙筋』と『菱形筋』を意識して動かすと、背中から肩にかけてラクになるでしょう。猫背や冷えを改善する効果も期待できます
【やり方】
・腕を肩幅に開き、肩の下に肘をおく。脚は腰幅に開き四つ這いになる。
・背中が水平になるように、膝を下にズラしてセットする。
・鼻から息を吸いながら、肩甲骨を寄せるイメージで胴体を真下に下げる。
・口から息を吐きながら、肩甲骨を開くイメージで元に戻る。
・背中が水平になるように、膝を下にズラしてセットする。
・鼻から息を吸いながら、肩甲骨を寄せるイメージで胴体を真下に下げる。
・口から息を吐きながら、肩甲骨を開くイメージで元に戻る。
【ポイント】
・腕は垂直を保ち、肩の下に肘がくるようにキープする。
・戻る時は、肘で床を押すイメージで肩甲骨を開く。
・腰を反らないようにする。
・戻る時は、肘で床を押すイメージで肩甲骨を開く。
・腰を反らないようにする。
肩こりに効果的なエクササイズをご紹介!
“肩甲骨はがし”を謳う整体院やマッサージ店も多いですが、実はこんなに手軽にできます。これなら自宅での隙間時間に、セルフで肩こり解消対策ができますね!
デスクワークの合間や休憩時間などにも、気づいたら実践するよう心がけましょう。「朝起きた時と寝る前に5回ずつ」、「仕事の休憩時は必ずする」などと決めて、習慣化するのがオススメです。一つ一つの動作をじっくりと行うことが大切なので、自分の体と向き合う時間にもなるでしょう。
肩こりも解消できてリラックスタイムにもなる、一石二鳥の肩甲骨ストレッチで健康体を取り戻しましょう。
デスクワークの合間や休憩時間などにも、気づいたら実践するよう心がけましょう。「朝起きた時と寝る前に5回ずつ」、「仕事の休憩時は必ずする」などと決めて、習慣化するのがオススメです。一つ一つの動作をじっくりと行うことが大切なので、自分の体と向き合う時間にもなるでしょう。
肩こりも解消できてリラックスタイムにもなる、一石二鳥の肩甲骨ストレッチで健康体を取り戻しましょう。