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40代は食事管理と運動では痩せられない?痩せにくい理由とダイエット成功のポイント

40代になると「今までと同じ方法では痩せられない、どうしよう…」と悩みはじめる年齢です。

年齢とともに基礎代謝がさがると聞いて、筋肉をつけたり食事管理をガンバったのに成果なし。これにあてはまる人の共通点は、「柔軟性の低下」です。体の可動域がひろがると、停滞していた体重もスルリと落ちていきますよ。

この記事では、痩せにくい理由と解決策のエクササイズをご紹介していきます。ダイエット成功のポイントを習得して理想の体型を取り戻しましょう。

40代が痩せにくい理由

40代が痩せにくい理由として「消費カロリー」の低下が考えられます。一般的に、消費カロリーが低下する原因としてあげられるのは、運動不足による筋肉量の低下です。筋肉量が多いほど必要なエネルギー量も増えるので、トレーニングにより筋肉量が増えると基礎代謝があがると言われているのはこのことです。

しかし、筋肉量が増えても体の動く範囲がせまいと、限られた筋肉を小さく動かしているだけなので思っているほどの脂肪燃焼効果がみられないのです。体が柔らかい人ほどスラッとしている印象はありませんか?
これは筋肉量が多いからではなく、筋肉や関節の動く範囲がひろいため消費カロリーが高いと言えますね。

基礎代謝がさがる原因を理解したら、柔軟性を高める方法を理解していきましょう。
柔軟性が高いとは「多くの関節がより大きく」動くことをさします。関節が動くというのは、個々の骨が筋肉によって動かされることをいうのでストレッチや筋膜リリースで筋肉の動きをスムーズにするわけです。それでもほとんどの人が「毎日ストレッチをやっても効果がでない」と悩んでいるのが現状です。

ここで一番大事なポイントをお伝えします。それは、骨を動かすイメージで体を伸ばすことです。
骨が動くためには適切なスペースが必要です。骨格が歪んでしまい適切なスペースがない状態でトレーニングやストレッチをすると、効果を感じられないだけでなくケガの原因になるので注意が必要です。体の負荷にならないように少しずつ伸ばしていき、痛気持ちいいくらいでやっていきましょう。

痩せにくい人の特徴3選

痩せにくい人は、体の動きがちいさく疲れやすい傾向があります。姿勢も悪く、年齢よりも老けた印象をあたえるので困ったもの。「外見も中身もオバサンみたい…」とお悩みの人に解決策を紹介します。
以下、3つの特徴の中であてはまるものを選んでください。すこし難しいかもしれませんが、メカニズムを理解してからエクササイズをやると変化を感じやすくなりますよ。

運動がニガテな人でも大丈夫。自宅で簡単にできるのでチャレンジしてみましょう!

1,呼吸が浅くて疲れやすい

「呼吸と疲れやすさに関係があるの?」と思った人が多いでしょう。
あまり知られていないですが、そこには密接な関係性があります。少し動いただけなのに息切れする、持続的に動くことができないので体力が落ちたと感じる人は要注意です。

誰もが無意識にしている呼吸が、1日やく2万回なのを知っていましたか?体の柔軟性が低下していると1回で吸える空気量がすくないので、呼吸回数が増えて筋肉が疲労してしまいます。筋肉が疲労してコリ固まるだけでなく、1回の呼吸でとりこめる酸素量が減るため酸欠になってしまいます。これが息切れや体力不足を感じる原因のひとつです。

この状態がながく続くと、まわりの筋肉もコリ固まってしまい悪循環になります。その原因と呼吸のメカニズムを簡単にまとめました。

呼吸は肺が動いておこなわれていると思われがちですが、そうではありません。肺は胸郭に囲まれていて、胸郭の容積が変化することでおこなわれます。
胸郭とは、胸椎、肋骨、胸骨からなります。底面には横隔膜があり、肋骨の間に外肋間筋と内肋間筋があります。吸気時は、外肋間筋が収縮して肋骨がもちあがり、横隔膜が収縮して引きさげられることで胸郭の容積が増大します。
胸郭の容積が増大すると胸郭内の圧力が低下するため、空気が肺に流れ込むしくみです。肺が空気で満たされると横隔膜と外肋間筋は収縮をやめて、肺の弾性で空気が押し出されることで呼気がおこります。安静時の呼気は筋肉の活動がおこりませんが、努力呼吸や深呼吸の時は、内肋間筋などの収縮がおこります。

しかし、横隔膜と外肋間筋がコリ固まると、ほかの筋肉が働いて胸郭の容積をひろげようとします。さきほどでてきた「努力呼吸」がこれにあたります。呼吸が困難になると、呼吸補助筋である胸鎖乳突筋が肋骨を引きあげて吸気します。呼気は、内肋間筋や腹筋を収縮させて吐きだします。
横隔膜と外肋間筋がコリ固まると、まわりの筋肉も疲労します。上半身がガチガチで動けなくなるので、基礎代謝が低下するのも納得ですね。

猫の伸びのポーズ

【ポイント】
鎖骨のしたを膨らますイメージで鼻から息を吸います。胸が膨らんで伸びを感じたら、口から息を吐いていきます。息を吐くときは脱力して、胸が床に近ずくのを感じます。

【注意点】
腕があがりにくい場合や肩に痛みを感じたら中止します。腕を斜めにひらいて肩の痛みが解消したら再開します。 

【手順】
①四つ這いになり、手は肩幅にひらいて肩のしたにおく。脚は腰幅にひらいて股関節のしたに膝をおく。
②両腕を前に伸ばしてお尻は高くたもつ。
③おでこが床につくまでさがり、脇、胸、お腹の伸びを感じる。
④深呼吸をしながら30秒伸ばす。

猫のねじりのポーズ

【ポイント】
背骨をお大きくねじる。みぞおちを背中にくっつけるイメージで引き込んで、背中をまるめて伸びを感じる。特に、肩甲骨の間(胸椎)を伸ばすことを意識します。

【注意点】
肩を床につけるのがキツくて痛む場合は中止する。同じ方の膝をしたにずらして痛みがなくポーズをとれるようなら再開します。

【手順】
①四つ這いになり、手は肩幅にひらいて肩のしたにおく。脚は腰幅にひらいて股関節のしたに膝をおく。
②手のひらをうえに向けて、反対の腕のしたをくぐらせて遠くに伸ばす。
③頭と肩を床につけて背骨のねじれを感じる。
④深呼吸をしながら片側30秒づつ伸ばす。

仰向けバンザイ

【ポイント】
肋骨と骨盤の間に隙間をつくるイメージで遠くに伸ばす。息を吐いても力を抜かずに伸びつづけます。

【注意点】
床から腰がはなれ過ぎると腰が痛くなるので、反り過ぎないように注意します。

【手順】
①仰向けになり両腕と両脚を大きく伸ばす。
②手の指先は伸ばして、足首は曲げてかかとで押し伸ばす。
③深呼吸をしながら30秒伸ばす。

2,歩幅が小さい

いつの間にか歩幅が小さくなっていませんか?「年齢とともに歩くスピードが遅くなってる」と感じる人は、仙腸関節の動きがわるくなっている証拠です。
一般的に歩幅が小さくなると、股関節のかたさを疑います。股関節のストレッチをしているのに歩幅がかわらないと悩んでいる人にピッタリな解決策を紹介します。

歩幅が小さい人の特徴として、股関節の伸展がおこっていないです。股関節の伸展とは、股関節の前側が伸びた状態で体よりも脚がうしろにあることです。着地した足のうえを胴体がとおりこして、反対の足が着地するまでの歩幅が小さいことで歩行スピードも遅くなります。
つまり、着地した足のうえを胴体がとおりこす前に、反対の足が着地している状態です。皆さんも、自分の歩幅をチェックしてみてくださいね。

次に、歩幅と仙腸関節の関係性をお話しします。
仙腸関節は、仙骨と左右の寛骨(骨盤)からなります。上半身と下半身をつなぐ唯一の関節なのでとても重要です。この仙腸関節が歪んで骨盤がうしろに傾くと、股関節の伸展がおこらなくなってしまいます。

骨盤は生理的前傾といって、まえに傾いているのが正常です。うしろに傾いている状態を後傾、まえに傾いている状態を前傾といいます。股関節の伸展可動域は、最大でやく15度です。骨盤が前傾だと、胴体からみて脚が15度うしろに伸びます。しかし、骨盤が後傾だと、胴体からみたときに脚が15度うしろに伸びないのです。
骨盤から大腿骨(太もも)が15度伸展するわけですが、骨盤が正常な前傾より10度うしろに傾いているとします。これは股関節が10度伸展した状態ですが、立ち姿勢で胴体からみた脚はしたにあり、うしろに伸びていません。

つまり、骨盤が10度後傾だと、股関節の可動域が15度でも胴体より脚は5度しかうしろに伸びないことになります。これが歩幅が小さくなる原因です。
股関節につまり感や浮腫みを感じる人は、骨盤が後傾になっているかもしれません。仙腸関節を整えて、歩幅を大きくしていきましょう。

仙腸関節ほぐし

【ポイント】
ハンドタオルをロール状にまるめて仙骨のふちにあてるのがポイント。タオルの半分が仙骨、半分が筋肉にあたるようにします。

【注意点】
仙骨の一番したにある尾骨にはタオルをあてない。強い痛みがでることもあります。

【手順】
①仰向けになり膝をたてた状態で仙腸関節にタオルをあてる。
②体を左右にゆすり、痛気持いい程度に体重をのせる。
③片側30秒づつゆるめる。

仙骨ストレッチ

【ポイント】
かかととお尻は離さない。仙骨から背骨を動かすイメージでおこないます。

【注意点】
首から曲げ過ぎると痛めるので、できる範囲で曲げる。

【手順】
①正座の状態から片脚をうしろに引く。
②かかととお尻をつけて、股関節をすこし内側にしめて骨盤が動かないようにする。
③上体を伏せてセットして、鼻から息を吸いながら背骨を引きあげる。
④口から息を吐きながら、膝におでこをつけるイメージで仙骨から背骨をまるめる。
⑤片側10回づつ呼吸を合わせながら動かす。

膝つきランジ

【ポイント】
仙腸関節から大きく骨盤をひらく。おへそは正面を向けたまま、股関節を大きく前後に伸ばします。

【注意点】
腰は反り過ぎないようにします。股関節の前側が伸び過ぎて痛い場合は中止します。

【手順】
①両膝をついた状態から片脚を前にだす。膝は90度よりすこしひろめ。
②両手をあげて仙骨から背骨を引きあげる。
③鼻から息を吸いながら、重心を前脚に移動させる。
④口から息を吐きながら元にもどる。
⑤片側10回づつ動かす。

3,肩甲骨が動いていない

皆さんに「腕はどこからですか?」と聞くと、肩からしたと答える人がほとんどだと思います。
解剖学的には、肩甲骨と鎖骨を上肢帯といい腕に含まれているは初耳ではないでしょうか!?肩甲骨と鎖骨が動いていないと基礎代謝が低下するだけでなく、二の腕や首まわりの脂肪もおちにくくなるので女性必見です。

肩甲骨を動かす筋肉に僧帽筋があります。僧帽筋は背中の半分をしめるので、肩甲骨が動いていないと背中の半分が動いていないのと同じことになります。
ウォーキングをするときに腕を大きく振るのがよいと聞いたことがあると思います。肩から腕を振るよりも、肩甲骨と背中の筋肉から動いているほうが消費カロリーも高いです。

肩甲骨は、上腕骨(腕)と鎖骨で関節をつくり複雑な動きをします。単純に肩甲骨を動かそうと思っても、動かないどころか痛めてしまう人もいるので慎重にとりくみたいです。
そこで重要なのが「ローテーターカフ」です。ローテーターカフとは、肩関節のインナーマッスルのことで、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の総称です。ローテーターカフは、肩甲骨と上腕骨をつなぎ肩関節の安定性をたもっています。ローテーターカフが正しく働くことで繊細で複雑な動きができる反面、1つでも機能しないとバランスがくずれて不安定になってしまいます。

ローテーターカフをゆるめる「肩回し」を紹介します。肩こりや首こりにも有効なのでやっていきましょう!

肩回し

【ポイント】
ローテーターカフをゆるめるために、肩を回している間は肩関節の回旋をゆるめない。体から肩甲骨と鎖骨を引きはなすように大きく回します。

【注意点】
肩を回していて痛みがでたら中止します。うしろに回すと痛みがでやすいので、痛みやつまりを感じたところから肩をよこに逃がして、体のよこを通ってまえに戻します。

【手順】
①腕をまえに出して、肩関節から腕を内旋(内まき)する。
②大きくまえからうしろに回す。
③腕をまえに出して、肩関節から腕を外旋(外まき)する。
④大きくまえからうしろに回す。
⑤内旋外旋をそれぞれ10回づつ回す。

バンザイプルダウン

【ポイント】
首をすぼめるイメージで肩甲骨をあげて、首を伸ばすイメージで肩甲骨をさげます。

【注意点】
肩甲骨が動いているか分からなくなるので肘を曲げない。

【手順】
①タオルを外側に引いて、肘を伸ばす。
②息を吐きながら肩甲骨をさげて、息を吸いながら肩甲骨をあげる。
③呼吸を合わせながら10回動かす。

肘たて伏せ

【ポイント】
上体がさがる時につよく伸びを感じてください。
 
【注意点】
上体をさげる時に、肘より肩が前方にいかないように意識する。肩は、肘のうえから動かないようにする。

【手順】
①腕は肩幅にひらいて、肘を肩のしたにおく。背中が水平になる位置で膝を床について足をあげる。
②腕は垂直を保ったまま、息を吸いながら上体をさげて肩甲骨をよせる。
③息を吐きながら、肘で床を押すイメージで肩甲骨をひろげる。
④呼吸を合わせながら10回動かす。

カラダの変化を楽しもう

痩せにくい理由とダイエット成功のポイントが分かりましたか?
痩せにくい特徴にあてはまり過ぎたからといって落ち込んではダメですよ。一度に取りかかるよりも、特徴ごとにエクササイズを覚えたほうが効率もあがります。

コタロージムでは、重りを使わないプログラムを採用しています。
柔軟性を高めながら骨格を整えるので、基礎代謝をあげながらヒップアップやクビレづくりもできますよ!

体の柔軟性があがり体脂肪が落ちはじめるころには、ボディラインにも変化がでているかも!
ボディラインが崩れる原因は、姿勢不良による骨格の歪みです。体の動くところと動かないところの差が大きいほど歪みやすいので、普段やらない大きな動きで体ぜんたいを緩めてくださいね。

まずは習慣にすることを目標に取り組んでいきましょう。

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